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お墓に刻む年齢

2016/02/19



今回は、お墓に彫刻させていただく年齢についてのお話です。

結構これ、弊社に来店された時に話題にされるお施主様が多いのです。
またわれわれといたしましても、数字のことはちょっとした行き違いなどでミスが起こりやすいので、特に気を付けることの一つでもあります。

まず「行年」と「享年」という二つの表現がありますよね。
実のところ、現代においてはこの二つの言葉はほとんど同義語として用いられております。
一応、使用されている漢字の意味合いからの区別としては、次のように言われるようです。
すなわち「享年」とは「天から享(う)けた年数」ということであり、「行年」とは「この世にあって修行した年数」のことである、と。
神様から頂戴した命数か、それとも神様に奉納する修行年数か、というような違いになるでしょうか。
ただしかし実際的な問題としては、「享年○歳」とか「行年○歳」とか、今ではどちらも一般に流通しているみたいですね。

「享年」の方ですと、「歳」は付けないとする意見もあるようですが、これも漢語としての語感や据わりの問題からきているようで、明確な規則といったものではないようです。

われわれとしては、既にある竿石や霊標に追加彫刻する場合は、基本的に前例を踏襲させていただきます。
先に亡くなられている方が「行年」表記で、隣の方が「享年」ですとやはり違和感が大きいと思いますので。
新規建墓に際してお施主様から尋ねられたような場合は、まずは御宅にある白木のお位牌ないしは過去帳を確認してくださいと申し上げることになります。
こういったところをきちんと確認して揃えておかれた方が、のちのち何かと混乱がなくて済みますから。
もちろん、お客様から強い要望や意見があります場合は、この限りではありませんが。

それからもう一点、弊社に来店・相談される方がよく尋ねられることの一つに、墓石・霊標への年齢表記は満年齢がよいのか数え年がよいのか、ということがあります。
これに関して池渕石材としましては、お施主様から意見を求められた場合は、数え年の方がよいでしょうと答えさせていただいております。
古くからの慣例にこだわるといったことではなく、人の年齢というものを考える上で、お母さんのお腹の中にいた一年を加える方がよいだろうという考えに基づいてのことです。
儒教倫理的な解釈もフェミニズム的な解釈も、ともに成り立つとは思うのですが、解釈的な厳密さを期すというより何より、胎内で過ごす約一年という期間が、人の生にとって決定的なものであると思うということです。
当ホームページを担当している私自身、昨年二人目の子供に恵まれまして、そこに至るまでの妻の苦労を目の当たりにし、そのような思いを新たにしました。
満年齢は完全に普及していますが、こんな考え方を大事にするのもいいのではないかと思ったりします。


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