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冬場のお墓仕事
2018/01/24


寒い日が続きますねえ。
首都圏は雪で大変だったようですね。
私も一時期埼玉に住んでいたことがありまして、四年前、2014年の関東地方の大雪を経験したのですが、職場から自宅まで普段は車で一時間半余りで帰れるところ、八時間以上もかかったと記憶しております。
また雪かきというのを初めてすることになりまして、豪雪地帯の方々の苦労を実地で思い知った次第です。
そんなことを思い出しながら、ニュースを眺めておりました。
寒い中で車から降りて歩くことになったり、何時間も電車待ちをしたりというのは、さぞかし身に堪えるんじゃないでしょうか。
奈良でも今日からがこの冬一番の冷え込みだということで、用心しなければと思っているところです。
さて、少々寒いくらいはどうにか我慢して仕事をしなければならないのですが、氷点下にまでなると、困ることがいろいろ出てまいります。
写真一枚目のように、たまった水が凍っている程度なら、風物詩ということで済みます。
しかし土というのも水分を含んでいるものなので、よく冷えた日の朝一番など、地面が凍てついてしまっていることがあるんですよね。。
冬場の土方仕事の経験がある方ならご存知でしょうが、たかが土と侮るなかれ。
凍った土を相手に、スコップなどまともに通りません。
土を掘り起こすにはツルハシが必要になってきます。
たとえばこのところ入っている現場ですが、凍った土から敷石をひっぺがしたところ、写真二枚目のような感じになっています。
べつにセメントで固められていたというわけではありません。
凍った土がまったく崩れないだけです。
ここまでになると、なんとなく面白くすらありますね。
しかし笑えないのが、セメント仕事をする場合です。
ご存知かと思いますが、セメントというのは水や砂を混ぜて練るものです。
基礎打ちならさらにそこにバラス(小石)を混ぜたりしますね。
で、そんな風にして作ったコンクリを使用するわけですが、養生もせずに一晩置くと、コンクリの中の水分だけが凍り、施工したところが浮き上がったりボロボロになっていたりすることがあります。
これは悲惨ですね。
当然そんなコンクリは使えませんから、一日仕事をした分がすべて無駄になって、やり直す羽目になります。
というわけで、野外で仕事をする業種の場合、やはり一番の強敵はお天気だと、例外なく言うことができるんじゃないでしょうか。
石そのものも、わずかながら水分を含んでいますから、地面が凍結しているような日は、石の扱いについても普段以上に気を遣う必要があります。
お彼岸仕事で忙しくなるころには、それなりに寒さも緩んでいるでしょうか。
そんなことを思いつつ、この冷え込みもなんとか乗り切っていきたいと思います。
