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池渕石材工業の
お墓・墓石など設置工事の実績紹介

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神道型墓石の新規建立工事:五条西山共同墓地

2023-05-28

新規建墓・建立
墓石・お墓の池渕石材工業 実績画像

今回から取り上げるのは、作業としてはオーソドックスな新規建墓工事です。

新しいお墓を建立する、という仕事ですね。

ありがたいことです。 

 

一般的なお墓と少しだけ違うのは、仏式ではなく神道型の墓石であるという点と、巻石の上に玉垣を巡らせるという点です。

神道式の墓石というのも、下台と上台の上に竿石が乗るという基本形は変わりません。

仏式と異なる点としては、花立の間に置かれるのが水鉢ではなく、石で作った八足台であるというところと、竿石の頭がピラミッド型に尖っているというところが、大きな点として挙げられます。

神道型でも竿石の頭が丸いものがあるのを、本などで見たことがありますので、日本全国共通の特徴ではないのかもしれません。

地域によって異なるお墓の特徴というのはいろいろあります。

ともあれ我々が仕事をしている辺りでは、神道型の墓石の目印というと、まずは天辺が尖っていることになります。 

 

玉垣というのは、普通の巻石の上にさらに石でできた柵のようなものを乗せて、墓所を囲うことです。

神道の場合ですと、神域を囲うという意味合いになってくるでしょうか。

羽目などとも呼ばれ、墓所の装飾として、神徒の方に限らず広く使われますが、今回は本式の神道墓所ですので、やはり玉垣と呼ぶべきでしょうね。 

 

さて墓地ですが、五条西山共同墓地という大きな共同墓地です。

弊社から車で五分、世界遺産の唐招提寺にも近い墓地です。

では現場をご案内いたしましょう。

次のような区画です。

 

 

写真の日付が2月27日となっているのがおわかりでしょうか。

実はこちら、弊社がこの年の2月に、墓郷さんからの依頼でリフォームした巻石です。

そちらに新しい墓石を建てていただけるということで、嬉しいことです。

ちなみに「墓郷」さんというのは、共同墓地を管理・運営している墓地管理委員会のような組織です。

地域の共同墓地というのは、寺院や民間企業ではなく、地元の方々の自治的な組織によって運営されているというわけです。 

 

では遅くなりましたが、建墓作業のご報告に入っていきましょう。

まず大切なのは石塔の足元です。

お墓はいきなり土の上に立つわけではなく、基礎を施し、地下に納骨室を作った上に建てられます。

その部分の作業というわけですが、最初にお墓を建てる位置に合わせて土を掘り下げます。

そして納骨室を四隅で支えられるよう、四か所に杭を打ち込みます。

杭を打ち込みましたら、クラッシャー(砕石)を敷いて、軽く転圧をかけ、土になじませます。

その上にメッシュ筋を置きますと、基礎となります。

さらのその上に納骨室をセメントで据え付けます。

 

 

 

 

納骨室は、場所や状況に応じてコンクリートや大谷石など、いろいろな材料を使い分けますが、今回はこちらもオーソドックスに白御影石の切削材を使っています。

お骨が安置される空間ですので、内側にはきれいな砂が敷かれています。

この空間に蓋をするように墓石が立つことになります。

当然ですが、下台・上台・竿石とあるうちの下台から据え付けていきます。

いつも申し上げるように、下台は一番大きな一個ものの石ですので、これを扱う時が最も神経を使います。

慎重に搬入して持ち上げ、納骨室の上に下ろしていきます。

 

 

写真は上台まで据え付けたところです。

天端四箇所に乗っているのは免震パッドです。

お墓の地震対策も昨今は標準的になっております。

上台の正面には家紋が彫刻されているのもご覧になれるかと思います。

仏式の石塔ですと、家紋は水鉢に彫られることが多いですが、今回の神道型の墓石には水鉢がありませんので、上台に彫っております。

さらに竿石を据え付けますと、石塔の本体部分は作業完了となります。 

 

あわせまして、これもお馴染み草の生えにくい土を施工してまいります。

堅く締まって雑草類を寄せつけなくなるというものです。

メンテナンスフリーで完全に雑草を防げるというものではありませんが、お墓参りの際の草むしりの苦労はかなり軽減されます。

 

 

花立台の板石が凹型に加工され、納骨穴となっているのが見えますね。

関西の標準的な和型石塔ですと、納骨穴は下台に刳られていますが、今回は花立台の板石を切り欠いて納骨室に通じるようにしてあります。

神道式では水鉢の代わりにテーブル型の八足台を置きます。

テーブル型ですと向こう側まで見えてしまうわけで、そうなると下台に納骨穴を穿った場合、その穴を隠せなくなります。

そこで足元の方に納骨穴をもってきたというわけです。

こうして草の生えにくい土と玉砂利を施工し、花立など墓石の前まわりの付属品を取り付けると全作業完了です。

 

 

四角錘の頭を持った神道式の墓石が出来上がりました。

仏式とはまた違った佇まいですが、きれいです。

巻石の上に巡らされた玉垣もいい感じに仕上がっています。

五条西山共同墓地での神道式墓石の建立工事、これにて完成です。

 

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