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お墓のリフォーム・建碑工事:五条西山共同墓地

2017/06/30



今回は最近の施工事例をご紹介したいと思います。

弊社からほど近い五条西山共同墓地というところでして、新規建碑と古いお墓の整理などがセットとなった現場です。

このところ、こういう工事も多いですね。

新しく石塔を立てるなら、お墓を全体的に新しくしたいというのは、やはりお施主さんの心理なんでしょうか。

現場がどのようなところかは、一枚目の写真をご覧ください。

 

写真は既存の巻石を一旦バラバラに解体し、据え直しの準備をしているところです。

こちらの墓所、元は家族の代々墓と古い石塔とが、ひとつの区画の中に立ち並んでいるところでした。

それらを一旦すべて撤去し、巻石も基礎から組み直し、墓所内に供養檀を作って古石塔の竿石だけをお祀りすると同時に、新規で石塔と霊標を立てるという、なかなかボリュームのある現場です。

 

このお墓、工事する側から見るとひとつだけ難点がありまして、かなり場所が悪いんです。

もちろんお墓としての場所の良し悪しということではありませんよ。

あくまで施工の観点からですが、五条墓の中でも周囲を他の墓所に囲まれ、入っていきにくい場所にありますので、資材の運び込みであったり作業スペースの確保が大変なのです。

当然カニクレーンとか入れられませんので、全部が人力での仕事になります。

まあ古い墓地ですと、そういう区画の方が多いくらいなんですけどね。

 

さて、作業に取り掛かる前に、まずはこの墓所の巻石と周囲の墓所との距離をチェックし、境界を確認しておきます。

 住宅なんかですと、隣の家の木がうちの敷地に枝を伸ばしてきた、とかいったことで近所関係が悪くなるようなこともありますが、お墓でももちろん既存の境界はきちんとしておかなくちゃなりません。

何しろ巻石まで解体するにしても、「復元」するわけですからね。

原状を守るのが大事です。

というわけで要所要所で距離や高さを測り、記録しておきますと、いよいよ石塔の解体、巻石の解体に着手します。

この解体工程がすべて終わると、最初の写真のような状態になるわけです。


ここから床掘りを行ない、巻石用の基礎を作っていくという作業に入ります。

順序としてはまず基礎を支持する杭を打ち込み、鉄筋を組み、クラッシャーを敷き、その上にコンクリを塗っていくということになります。

二枚目の写真が、鉄筋組みまで終えたところです。


今回ちょっと面倒なのは、巻石に使われている延石が、前後左右で高さが揃っていないことです。

古いお墓ですとしばしばあることですが、それぞれの石の寸法に合わせて、基礎の高さもちょっとずつ変えていきます。

この現場だと一寸、二寸くらいの差ですが、これが五寸とか一尺とかになってくると、鉄筋から段違いに組んで、階段状の基礎を作ることもあります。

斜面に作られているお墓なんかですと、そういうことが起こったりしますね。

ともあれ基礎をきちんと打てば、巻石の据え直しは結構すんなりいきます。


その次は石塔の下に来る納骨室、向かって左側の霊標の基礎、そして竿石を集めてお祀りする新規供養檀、要するに墓所内にもうひとつ小さな巻石を組むと思ってもらえばいいですが、その辺の作業へと進んでいきます。

基本的に手順は、巻石の復元と同様です。

必要に応じて土を掘り下げ、納骨室に関しては杭も入れ、メッシュ筋、クラッシャー、コンクリで基礎を作った上に石を据えます。


この辺まで進むと、セメントを使った仕事がほぼ終わり、また一段落となります。

建碑はお墓の工事の中でメインの作業であり、最も気を遣う部分でもありますが、これだけの仕事の全体像から見れば、仕上げの段階に入るかと思います。

この現場は完全にメドが立ったと言えるところですね。


建碑に移る前に、墓所内の向かって右手に作った供養檀に、古石塔の竿石を据えていきます。

昔の石塔を処分させていただくことって結構多いんですが、古くなったとはいえずっと手を合わされてきたものですから、こうやって竿石だけでもお祀りするのはいいですね。

完全に撤去してしまうよりも、墓地にスペースがあるなら、このように供養されるのがいいんじゃないでしょうか。

古いお墓って、それ自体価値があるもんだと思いますしねえ。

さて、最後に建碑です。

今回建てる石塔のサイズは八寸角です。

墓石のサイズというのは竿石が基準になります。

例外もありますが、竿石の幅・奥行が八寸(約24センチ)なら八寸角、といった具合ですね。


先に触れましたようにこちらの現場、墓所が込み合った狭い区画にあるので、すべてが手作業になります。

とはいえ職人たちは、八寸角くらいならば手慣れた仕草で据えていってくれます。

この辺をどれだけ流れるようにこなすか、という点に熟練というものがあらわれるのだと思ったりします。


最後に霊標を据え、草の生えにくい土と玉砂利を施工して完成となります。

三枚目の写真が完成したところですね。

今回も実に美しく仕上がってくれたと思います。

いつものことですが、あとはお施主さんが喜んでくださったら何よりです。

五条西山共同墓地でのお墓リフォーム・新規建碑工事をお伝えしました。


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