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茶室作り:柱石の据付

2016/08/05



このところ、鞍馬石だとか茶室といった話を何度かしてきました。

お付き合いのあるお寺さんが、境内の一角に茶室を建てられることになり、その柱石に鞍馬石を使われるということなのでした。

鞍馬石の仕入れや選定につきましては是非、前回、前々回のエントリーをご参照ください。

「鞍馬石を求めて」および「茶室材料:柱石の選定」と題された当ホームページの記事です。


そして昨日のことになりますが、その柱石の据付に行ってまいりました。

現場は、奈良の古い町並みが残る「ならまち」地区、国宝の本堂を持つ名刹である十輪院さんです。

山門をくぐってすぐ右手のところから、作業用の通路が組まれ、その奥が茶室の敷地になります。

現場はすでにコンクリの立派なベースが打たれています。

弊社ではもちろん茶室の施工などできませんので(笑)、元請の建設会社さんのなさった仕事です。

そのベースの上に柱石を据えていくのがわれわれの仕事です。


早速セメントを練って作業を始めていきますが、写真左のような感じになります。

今回ありがたかったのは、建物施工の大工さんの方で丁張りや高さ出しなどがすべて済まされていて、われわれは石をそれに合わせていくだけだったところですね。

基準がきっちり出されて段取りが出来上がっていると、仕事はとてもスムーズになります。

石の据付にも大工さんたちが立ち会ってくれて、人手の面でも助かりましたね。

かなりのペースで石の仮置きが進んでいきます。


さて真ん中の写真でおわかりいただけるかと思いますが、今回やや大変だったのは、据えしろがかなり取られていたことですね。

要するに、石を予定の高さにするために、足元にセメントを相当高く盛らなければならないということです。

箇所によっては、3寸くらい上げなければいけなかったでしょうね。

規格品ではない自然の玉石ですので、おそらく建設会社さんの方がベースを作るときに、石を据える余裕を多めに見てくれたのだと思いますあせる

高過ぎてベースのコンクリをハツる羽目になるよりはマシですかね(笑)


ともあれセメントを予定より多めに練る必要があった以外は、作業はほぼ順調に進みました。

仕上げに、仮据えで高さと方向を合わせた石を、濃い目に練ったモルタルで固めていきます。

これで柱石の据付作業は完了となります。

しかし石が関係する仕事がすべて終わったわけではなく、「差し石」といって、この柱石の間にまた小さな自然石を置いていく作業など、まだしばらく弊社が関わらせてもらう仕事もあります。

前にも少し触れましたが、茶室というのは日本の伝統文化の一つの粋だと思うのですが、石屋としてそのようなところに携わることができるのはありがたくもありますし、日本文化の一端をなす石の文化を目の当たりにするようで嬉しい気持ちになるのです。


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