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お墓と獣害

2016/04/14



いきなりですが、ちょっと冒頭の写真をご覧ください。

何が写っているかおわかりになるでしょうか?

後ろに見える解体途中の現場は、少し前に作業していた場所の一つなのですが、今回の話には関係ございません。
手前に散らばって見えるものにご注目。
なんかタケノコっぽいなあ、と思った皆様、大正解。
タケノコです。
ちょうど今が旬ですねえ。

さてなんでこんなところにタケノコが、と疑問になるかもしれませんが、実はこれ、イノシシが食い荒らした跡なのです。
この墓地、隣接したところが竹林になっておりまして、少し離れた墓地の敷地内にもちょこちょこタケノコが生えてくるようであります。
それを狙ってイノシシがやって来るんですよね。

今でもトリュフを掘るのに豚が使われますが、そのご先祖様であるイノシシも鼻が利くのですかねえ。
などと思って少し調べると、トリュフ探しにメス豚が使われるのは、トリュフの匂いが発情期のオス豚が出す匂いに似ているからだとか
さらに豆知識を重ねると、最近のトリュフ探しには訓練された犬もよく使われるそうです。
ともあれイノシシも、まだ顔すら見せていない地中のタケノコを嗅ぎ当てる程度には鼻が利くようで、この墓地では昨年の初夏にも、イノシシが掘った穴の補修をさせていただきました。

イノシシによる獣害というのはレアケースではなく、山間にある墓地などではわりと頻繁に見られます。
通路を掘り返す程度であればまだ我慢もできましょうが、イノシシにとっては通路も墓地区画も区別はありませんからね。。
平気でお墓の中まで荒らして、掘られた穴に拝石が沈み込んでたり、花立が倒れていたりといったこともあります。

都会で獣害と言えば、代表格はカラスでありましょうか。
もちろん都会に限った話ではありませんが、今ではほとんどの墓地・霊園で、お供え物は帰る時に一緒にお持ち帰りください、といった張り紙がされているはずです。
あとカラスはやはり光るものが好きなのか、ステンレス製の小さな香立てとか持っていかれることもあると聞きます。

とかく相手は自然の生き物ですので、対処が難しいです。
イノシシと申しますと、最近はジビエがブームなようで、TV番組などでよく取り上げられていますが、まさかお墓に罠を仕掛けるわけにもまいりませんしね。
よほど切羽詰ってくれば事情も変わるでしょうが、生態系にかかわる領域となると石屋が軽々に手を出せるところでもございません。。
共存共栄が一番とは言いながら、その具体的な方策となると悩ましいのです。
しかし同時に、各地の墓地に頻繁に足を運んでいるとよくわかるのですが、お墓って日本の旧来的な情緒漂う生態系をよく残している場所なんですよね。
そういうところは上手く保存していかなきゃ、などと愚考するところなのであります。


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