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お彼岸とは何か

2016/03/15



今週はもう彼岸の入りですねえ。

今年の春彼岸は3月20日の春分の日を中日とする、17〜23日までの一週間です。
暑さ寒さも彼岸まで、などと申しますが、まさに今年もお彼岸を皮切りに暖かくなるような予報が出されているようであります。

さて、そのようなお彼岸について話させていただこうというわけなのですが、こういう古くからの習俗については、その意味合いの解釈や説明が幾通りもあります。
それらの多様性こそが、民俗文化の面白さでもあるんですけどね。

そもそもお彼岸とは、冒頭でも触れましたように、春分の日および秋分の日を中心とする一週間のことを指します。
春彼岸、秋彼岸などと呼びますね。
で、これらの時期にお墓参りをするという習慣は、どういったところに発するのかと申しますと、一つにはどうやら浄土信仰に由来するようです。
すなわち、春分・秋分の日には太陽が真東から上って真西に沈みますので、はるか西にあるとされていた極楽浄土(西方浄土)に思いを馳せる機会になったということみたいです。

ちなみに東にあるとされているのが、薬師如来の東方浄瑠璃浄土でして、お薬師信仰というのも民間信仰のなかで大変盛んだったものの一つですね。
その関係で言いますと、上に写真を掲載しておきましたが、奈良との府県境にほど近い京都府木津川市の浄瑠璃寺は、極楽浄土を表わす阿弥陀堂と浄瑠璃浄土を体現する三重塔とを、池を挟んで対置させるコンセプチュアルな浄土式庭園で有名です。
昨年の暮れに訪ねた時は池が工事中で水が抜かれていたため、冬ということもあり、ややわびしい印象もあったのですが、今頃は観光にも大変良い感じになっているのではないかと思われます。
奈良や京都の中心からは少し離れていますが、機会がありましたら是非立ち寄ってみられてはいかがでしょうか。

さてまたお彼岸の話に戻りますが、春分・秋分の両日は昼と夜の時間が等しくなる日ですので、生死の境目のこちら側(此岸)と向こう側(彼岸)とが最も近付く時だと解釈され、死者と交流する日となった、という風な説明もあるようです。

加えて春と秋というのは、種蒔きと収穫の時期にも当たりますので、お彼岸が大事にされるのは、農耕を主要産業としてきた日本人大多数の肌感覚にも関係している、などとも聞きます。

おそらくこれらの事情すべての交錯の上に成立しているのが、現在にまで続いている習慣なのでしょうね。
細かい地域差などもいろいろありそうですし。
いずれにせよお彼岸に法要を行なうというのは、数ある仏教国の中でも日本独自の文化だそうで、これもなかなか興味深いところであります。

今のところの予報では、近畿地方だと日曜あたりは晴れそうですので、皆さま是非ともお墓参りに足をお運びくださいませ。


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