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鞍馬石を求めて

2016/07/23




一週間余り前のことになりますか、時折雨脚が強くなる中でしたが、仕事にて京都の鞍馬まで行ってきました。

牛若丸や鞍馬天狗、鞍馬温泉で有名な、あの鞍馬ですね。


この地域、知る人ぞ知るという感じで、良質の石材を産出します。

鞍馬石と言いまして、お墓に使うことはほとんどないのですが、つくばい(手水鉢)や灯籠、沓脱石や柱石に加工しまして、日本庭園や日本建築と非常に相性のいい石です。

今回、お付き合いのあるお寺さんが境内に茶室を作られるということで、柱石を探しに行ったのでした。

 

京都市内に入りまして、堀川通りから真っ直ぐ北に向かうこと、一時間弱ほどでしょうか。

相当山深くなってきたところに、現在でも鞍馬石を扱っておられる石屋さんがあります。

敷地の中は左の写真のような感じです。

灯籠やつくばいなど加工品から原石まで、所狭しと並べられています。

磨きの石とはまた違った、天然自然の風合いがなんとも言えません。

ただ今回はこういった完成品を求めてきたわけではなく、柱石にふさわしいサイズと形を備えた玉石を探しに来てますので、石の丁場まで案内していただきます。


山深い道路からさらに林の中に分け入り、急な勾配も少なくない道を上っていった先にようやく採石場が開けます。

写真右をご参照ください。

丁場の中には、サイズごとにまとめられた玉石が山をなしており、その中から柱石に適したものを見繕っていこうというわけです。

ちなみに今更ながら、柱石とは、家などの木の柱の足元を支える石のことでして、沓石とも呼びます。


 鞍馬石というのは、大き過ぎも小さ過ぎもせず、こういった用途にぴったりな玉石を産出するので重宝される、というのもあるんですよね。

それだけでなく、赤茶けた表面は錆で、剥離性があるのですが、芯まで錆びているわけではなく、一定剥離したところで落ち着き、そこからまた味わいを増していきます。

時間をかけて変化を楽しむ、贅沢な石ですね。

で、写真にあります通り、これだけの原石のなかから、茶室の柱石によさそうなものを選り分けていくわけですが……。

 

いやぁ、なかなか難しいですねあせる

ある程度サイズが揃っているとはいっても、上から末広がりの形をして底面が安定しているような玉石は、案外見つかりません。

まあ茶室の柱については、単なる角柱ではなく、木の節なども生かした表情のある柱を使うとのことなので、最終的には石の顔との相性も含め、建築責任者の方々に選んでもらうことになりますが。


ともあれ、予備も含めていくらか余裕をもった個数を選別して積み込み、奈良に持って帰ります。

 ここから先は実際使う石を決めてもらい、天地や正面などを確認してから、柱を受けるためのホゾ穴やボルト穴を開け、茶室の施工に回すという流れになります。

スムーズに進むことを祈る次第です。


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