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東京お墓紀行A:小平霊園

2016/05/30



前回の記事に引き続き、小平霊園の紹介です。

青山霊園や多磨霊園など、東京に八つある都立霊園の一つで、開園したのは昭和23年だそうです。

都立霊園はどこもそうなのですが、敷地内は車で普通に見て回れるような広さで、先日も天気の良い日曜日だったせいか、お参りの方が大勢おられました。


こういった墓地は欧米に倣ってよく「公園墓地」と通称されますが、その名の通り緑も豊かな空間になっていまして、日常的に散歩に来られるような方も少なくないと思います。

中央参道沿いなどは、やはり古くからの区画になるのか、尺角の和型でも小さく見えるほど立派なお墓が立ち並んでいます。

同時に、写真左にあるようなデザイン性の強いタイプや神道型の墓など、個性的なお墓が入り乱れて建っているのも、日本の首都にある公営霊園ならではの光景という気がいたします。

 

私個人としましては、この霊園を訪れるのは初めてというわけではありません。

小平霊園の正面入り口前は、数多くの石材店が軒を連ねる石屋銀座になっていまして、私も東京の石材商社で修行していた頃は、取引先にこの辺りの石屋さんも多く、小平に足を運ぶ機会も結構ありました。

小平霊園といっても、実は敷地は三つの市にまたがり、管理事務所が置かれているのは東村山市になるんだそうですが(笑)

 

先日はここの樹木葬墓地を紹介しましたが、樹木葬に限らず公営霊園の区画は人気ですね。

東京以外でも事情は似たり寄ったりだと思いますが、募集があるとすぐに倍率が跳ね上がると聞きます。

公営の霊園ですと、やはり管理料や永代料が安いというイメージもあるのでしょうかね。

運営主体が自治体であるというのも、ある種の安心感につながるのかもしれません。

 

さて真ん中の写真は「壁墓地」と呼ばれているものです。

都立霊園にもこんな区画があります。

 随分と規格化されたお墓だという印象は否めませんが、ご覧の通りかなりの数が埋まっております。

おそらく数パターンの基本デザインと石種の組み合わせを選ぶようなタイプになるのだと思います。

何しろ東京というのは人口に対して土地があまりにも不足しているわけで、それでもあえて東京でお墓を持ちたいという人が増えれば、こういうタイプのお墓が拡大していくのもむべなるかな、という気はいたします。

「壁墓地」というと、本当にプレート一枚張り付けてあるだけ、みたいなのもありますしね。。

 

写真右は「芝生墓地」です。

こちらも規定の規格サイズの範囲内で、デザインと石種が選べるようなものだと思います。

こういうのも欧米を参考にしたタイプという感じですね。

アメリカのアーリントン墓地なんかが典型ですが、広々と続く緑の芝生に、個人個人のきわめてシンプルな墓標だけが並んでいるようなイメージです。

小平の場合は小型のいわゆる洋型墓石が据えられていますが、実際、「壁墓地」と同様に「芝生墓地」の中にも、プレート的な墓標を一枚置いただけというところもあります。

 

総じて都立霊園というのは、大きなものから小さなもの、古典的なタイプのお墓からデザインタイプのお墓、そして規格型の壁墓地・芝生墓地にいたるまで、あらゆる種類のお墓を一挙に集めたような感があって、非常に面白いです。

小平に関しては樹木葬墓地まで含めて、これだけのお墓を一度に目にすることができるのが、都立霊園という空間の懐の広さとも言えましょうし、そこには時代時代の社会のいろんな側面が刻み込まれていると思うのです。

まあこれは都立に限った話ではなく、お墓というのはどこも時代や世相を反映していて、勉強すればするほど興味深いものでもあります。

また機会があれば、各地のお墓も見て紹介したいと思います。

 


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