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納骨室=カロートについて

2017/02/16



今回は納骨室=カロートについて扱ってみたいと思います。
弊社のブログではしばしばお墓の工事のご報告をしているのですが、石塔を建てる際など、併せて納骨室の工事をご紹介することが多いです。

かなり昔ですと、お墓の土の中にお骨や骨壺を埋めたその上に、直接建碑するということが多かったようですが、現在は石塔の下に専用の納骨スペースを設けるということが一般的になっています。
亡くなった方のご遺骨を守ると同時に、石塔の基礎にもあたるということで、現代のお墓にとっては非常に重要な構造となっているわけです。

納骨室に使う材料もいろいろです。
弊社の場合、コンクリート、大谷石、御影石の三種類を墓所の立地や広さ、状況によって使い分けています。
おそらく最もよく使うのが大谷石で、コンクリを使うことは滅多にないですね。
上に写真を掲載しましたが、左から順に大谷石、御影石の石棺、コンクリートとなっております。

それぞれに特性があり、どれがいいとか悪いとかいったものではありません。
お施主様の特別な希望があれば、もちろんできる限りそれに従いますし、そうでなければその都度の最善と考えられる選択をします。
お寺さんによっては、墓所区画内は全面コンクリ打ちと決まっているところもありますね。

さてこの納骨室ですが、カロートという呼び名もあります。
お墓という昔ながらの民俗的文化装置の中に、カタカナ名称が混じり込むというのも一見奇妙な感じがいたしますが、もともとはこれ、「唐櫃」というものに由来するのだそうです。

「唐櫃」は「からびつ」とか「かろうど」などと読むようですね。
「櫃」という言葉が付いていることからも明らかなように、元来は入れ物の意味でして、衣服だとか武具や宝物を保管しておくためのもので、「唐」と付くものは脚付きの箱のようですね。
そういえば日本の中世期の古典なんかを読んでいると、たまに唐櫃って出てくるような気がします。
さらに「から」というのは、遺体を「なきがら」と呼ぶように、死に関わる連想も発生してくるとか。
で、そこから「からうど」が転じて、死者のお骨を納めておく空間として、「カロート」という言葉ができたようです。
文字通りに取れば、亡骸を入れる櫃、といった意味になりますかね。

そういえば日本の昔話なんかでも、山姥や鬼女が山の奥深くの小屋で「からうど」の中に寝ている、という風な描写があったりしますよね。
そういう点からも、やはり死というか、現世ならぬ異界を想像させる言葉であるということがわかるかと思います。
こんなわけで、カタカナ表記されるカロートという言葉が、お墓を構成する部分の名称として定着していったということになりますね。
言葉の由来というのは、少し探っただけでもやはり面白いです。
本日はカロートのお話でした。


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