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石屋の技能検定試験

2017/01/12



昨日は弊社を会場として、石屋の技能検定試験が行なわれました。
石屋の技能検定?
おそらく初耳の方が多いでしょうが、石職人の石材加工技術が水準に達しているかどうかを見る、というテストです。
念のために申しておくと、実際にお墓を組み上げる、といったことを試験するものではありません。
両手で抱えるくらいの大きさの石材をノミとハンマーで叩いて、規定の形に加工するという、いわゆる「手仕事」の技能を測るものです。
これに合格すると、石工の一級技能士として認定されます。

実際問題として、石屋としてお墓を建てるのにこの免状が必要なわけではなく、そもそも昨今のお墓仕事では手仕事に頼る局面も非常に少ないのですが、それでもやはり石を扱う者としては手加工の技術も持っておくに越したことはありません。
ちなみに弊社には現在、一級技能士が二名在籍しております。

このテスト、職業能力開発協会というところが主宰で、石工の受験者がおられる場合は、例年弊社を会場として使ってもらっています。
近年では石の技能検定など受ける方も少なくなっているようで、昨年は弊社での試験自体開催されませんでしたが、今年は三名の受験者がおられました。
会場の感じについては、最初の写真をご覧ください。

ひとまず雨が降らなくてよかったと思います。
石を手仕事で加工するという作業は、とにかく集中力が肝心ですから、少しでもよい環境でテストできるならそれが一番です。
さて、先の写真で遠目にも材料が見えるかと思いますが、近寄ってみますと二枚目の写真のようなものです。
角は立っていますが、各面はごつごつとコブの付いた石肌がおわかりになるでしょう。
これを手仕事で叩いて、決められた形を削り出し、さらに場所によっては角度をつけたり、模様を浮き彫りさせたりと、検定項目は結構多いようです。

最後の写真は、今回のものではなく、以前の試験で使われた石をそのまま弊社に置いてあるものですが、ご覧ください。
紋だけでなく、縁をつけたり、表面の仕上げ加工をしたり、かなり手の込んだ細工をする必要があります。
ちなみに試験時間は6時間です(!)
私も少しだけ石を叩いた経験がありますが、素人ならまず30分もたずに腕が音を上げると思います。
当たり前のことですが、石は固いしノミとハンマーは重いです。
ずっとノミを握って腕を振るっていると、そのうちどんよりと上腕が重くなってきます。
弊社の一級技能職人に聞くと、試験は時間との勝負なので、とにかく心を無にしてひたすら叩き続けることが肝要だということです

私は今回、傍観しているだけの立場なので、お気楽なことを言わせてもらうと、石を叩くカーンカーンという冴えた音が、冬空に吸い込まれていく様子はいいものでした。
無論、受験者の方々は一振り一振りが真剣勝負なわけですが。
石をノミで叩く音というのは、まさに職人仕事という感じがしてきれいなものなんですよね。
私は結果に関知するような立場ではありませんが、一人でも多くの方が合格されることを祈りました。


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