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塔婆立の設置

2016/12/13



本日はちょっとした工事の話をさせていただきましょうか。
大きい作業ではないのですが、今回取り上げるのは塔婆立(とうばたて)というやつです。
現場は弊社から車で20分ほどのところにある、中山町共同墓地内の墓所です。
 
上に掲載した写真がすべて、今回の墓所の写真なのですが、ちょっと敷地面積までは見て取りにくいですかねえ。
間口12尺、奥行は17尺あまりという大きさです。
かなり広いお墓ですねえ。
こちらのお墓に塔婆立を追加設置するのが、今回のお仕事です。
塔婆立って文字通り、塔婆を立てかけておくための装置なのですが、そもそも塔婆ってみなさまご存知でしょうか?
左上の写真をどうかご覧ください。
 
赤丸で囲ったものがいわゆる塔婆です。
故人のご戒名を記し、亡くなってから七日目ごとだとか、お盆などの節目にお供えする木の板のことです。
死者のためを思って残されたものがお祈りを捧げるといいましょうか、いわゆる追善供養にあたるものですね。
ちなみに写真が遠目でわかりにくいかもしれませんが、この塔婆の板は五輪塔の形を模して作られることが多いです。
では早速なのですが、お墓の後ろに塔婆立を設置したところをご覧いただきましょう。
 残り二つの写真がそうです。
これで完成となります。

ステンレスの柱の間を繋いでいる横棒は、ハシゴ状になっていまして、そのハシゴの隙間に塔婆を入れることができるというわけです。
実は弊社では、この塔婆立というものを扱う機会は、あまり多くありません。
というのも地元が真宗地帯でして、浄土真宗というのは基本的にお墓に塔婆立を付けない宗派だからです。
なぜかと言いますと、先ほど死者のための追善供養と申し上げましたが、真宗の場合は「南無阿弥陀仏」と唱えようと心に思った瞬間に、阿弥陀仏の力によって極楽往生が決定している、ということを教義としています。
わざわざ塔婆による供養などしなくとも大丈夫、というある意味で非常に合理的な宗派なんですね。
もちろん、大谷派と本願寺派でも少し違いますし、個別のお寺さんによってもおっしゃることにグラデーションはありますが、基本は今申し上げたようなところです。
 
関東の方なんかでは、同じ塔婆立でも凝ったものが多いという気がします。
巻石に塔婆立を組み込んだものとか、ステンレスの既製品を使用せず全面石組みのもの、さらには神社の鳥居のような形をしたものなどさまざまです。
こういったところにも、宗派や地域の違いがあらわれるというのは、やはり面白いですね。
塔婆供養の歴史、なんてのもちょっとした研究テーマになるかもしれません。
勉強しなきゃいけないことがいっぱいです。


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