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「お墓の文化論」第四回

2016/12/01



昨日は「お墓の文化論」講座の第四回の講義がありました。
藝術学舎というプログラムの中で、不肖私が僭越ながら講師となり、お墓についていろいろな角度から語るということをさせてもらっています。
結構面白いものだと自負しておりますので、これまでも申し上げてきたことですが、講義の内容はそのうち弊社ブログにてもまとめていきたいと考えております。
さて昨夜は「お墓の民俗学:慰霊・供養・鎮魂」というテーマで、また二時間喋らせていただきました。
 
民俗学というとあれですね、日本では主に柳田国男と折口信夫という二人の大学者によって、基礎が作られた学問ですよね。
通常の歴史学が扱う文献資料からは漏れてしまうような、言い伝えであるとか民話、さまざまな儀式や習慣など、いわゆる民俗資料を駆使して社会のあり方に迫ろうとするものです。
勉強し始めるとなかなか面白いジャンルですので、気になった方はぜひ入門書など手にとってみてはいかがでしょうか。
 
お墓と民俗学と何が関係あるのか、なんて疑問に思われる方もいるかもしれませんが、お墓って日本人の信仰だとか死をめぐる慣習、風俗などが結節してくる、なんとも興味深い対象です。
土着の宗教的心意であったり、仏教的思想だったりが習合し、多様な意味を担った場としてお墓というものは成立しているんですね。
亡くなった人を弔ったりお墓を建てたりするというのは、いったいどのような感性に由来しているのか考えるというのは、非常に面白いことであると同時に大事なことでもあると、最近になってあらためて実感しています。
 
今回はお墓だけでなく、日本社会の民俗を考える上で重要な要素である「ケガレ」の問題にかなり時間を割きました。
平安貴族が死穢をひどく気にしたり、神社神道が血穢を忌避するというのはよく知られた事実だと思いますが、日本社会を規定してきたそういった感性の意味や大もとを問うことは、今の日本を考える上でも避けて通れない問題なのは間違いありません。
現在も残る部落差別の問題なんかは、まさにその延長上にありますね。
まあ理屈っぽい話も多くなってしまったのは、いささか反省点でもありますがあせる
 
そうそう、昨日は「石文社」さんという、石材業界関係の書籍や雑誌などを主に手掛けておられる出版社さんに、なんと取材に来ていただきました。
いや、光栄なことですねえ。
昨日は御挨拶を交わして講義を聴いてもらい、今日は弊社にまで足を運んでいただいて、対面取材を受けましたので、それについてもまた当ブログでご報告したいと思います。
 
さて、全五回の「お墓の文化論」講座も四回までを終え、いよいよ次回が最終回となります。
最後は「お墓と現代社会:いま、死者の尊厳とは」というテーマを予定してまして、ちょっと大仰に聞こえるかもしれませんが、無縁だとか孤独死といった言葉がメディアを賑わす昨今、死者に対する供養や追悼といったものはどうあるべきなのか、といったことを考えてみたいと思います。
次回でおしまいと思うと寂しいところもありますが、また頑張って準備します。


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