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閏年について〜お墓の基礎知識

2016/08/22



日本勢の活躍で盛り上がったオリンピックも、とうとう閉幕となりましたね。

次はパラリンピックの応援ということになりますか。
言うまでもなく今年は五輪イヤーだったというわけで、さらにこの秋にはアメリカ大統領選挙も控えております。
そうです、今年は閏年(うるうどし)なのです。

さて、「閏年のせいで、建墓を控えるお客様が多い」という言い方をすることがあります。

不思議に思う方もおられるかもしれませんが、実際にわれわれの業界では、閏年はお墓が売れないということを申すのです。

ま、理由を知れば、「なーんだ」と思われるようなことではありますがあせる

ちょっとご説明しましょう。

 

現在のわれわれは、明治六年の暦の改定以来、新暦として太陽暦を使用しています。

太陽の公転周期は365日よりもわずかに長いため、少しずつ蓄積されるズレを補正するために、四年に一度調整の一日をカレンダーに加えるのですね。

この一日が入れられる年が、閏年なわけです。

さて、これだけですと「閏年にはお墓が売れない」ということに対して、何の謎解きにもなりませんが、実はこの言い回し、主に江戸時代を通じて使われていた旧暦である、太陽太陰暦に由来するものなのです。

 

太陰暦は月の満ち欠けを基準とするため、一年12ヶ月で運用すると、一年の長さが約354日になるそうです。

これをこのまま単純に使い続けると、太陽暦の一年とのズレが拡大し続け、1月が真冬に来たり真夏に来たりということになり、季節を表現する暦としては使いづらいことになります。

そこで太陽暦に基づく補正を行ない、365-354で約11日となるズレを、だいたい三年に一度くらいの割合で一ヶ月増やすことによって吸収し、実際の季節と暦との間に食い違いが生じないようにしたとのことです。

つまり、三年に一度くらいのペースで、一年13ヶ月となるような年ができることになり、それが旧暦の閏年というわけですね。

そういえば歴史の本など読んでいて、「○○年の閏十月」というような表現にお目にかかることがありますが、この閏月のことだったんだな、と目からウロコ(笑)

 

さて、ここから今回のテーマに戻りますが、おそらく現代のサラリーマンであれば、よっぽどのブラック企業でない限り、一年13ヶ月の年は月給を13回もらうことができるでしょう。

しかし江戸時代の武士なんかは、上限の決まった俸禄制なわけで、同じお給料で12ヶ月過ごすか13ヶ月をしのぐかは天と地でしょう。

そこで閏年にはお墓のような大きな買い物は控え、倹約して過ごすようにと言い伝えられたのが、現代に至るまで慣用句として存続しているとか。

ですから元は新暦の閏年ではなく、旧暦の閏年について言われていたことだったんですね。

私は歴史家ではありませんし、庶民まで含めた江戸時代の生計の実態がどのようであったのか、詳しくは知る由もありませんが、そんな時代の言い回しが今も残っているのはなかなかすごいことですし、民俗というものの根付きの深さを垣間見るような気もいたします。

また、このような事柄に関して専門的な方おられましたら、是非ご教示願いたいと思う次第であります。

 

現代でも閏年は一日多いため、一年の消費活動に例年より加算される分が出てくることになり、GDPを押し上げる効果があるなどと言われますね。

暦が及ぼす経済効果、面白いものです。


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